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アコースティックギターと倍音の秘密
April 23, 2025
アコースティックギターと倍音の秘密

アコースティックギターの魅力は、その豊かな響きと奥深い音色にあります。この「美しい響き」の正体を探っていくと、必ずたどり着くのが「倍音」という現象です。倍音は、ギターの音色を決定づける最も重要な要素のひとつであり、楽器ごとの個性や演奏者のタッチの違いまでも生み出しています。 倍音とは何か ギターの弦を弾くと、私たちは「ひとつの音」を聴いているように感じます。しかし実際には、その音の中には「基音」と呼ばれる主成分に加え、さまざまな高さの「倍音」が同時に含まれています。倍音とは、基音の整数倍の周波数を持つ音のことです。たとえば、5弦開放A(110Hz)を鳴らすと、その2倍の220Hz(1オクターブ上のA)、3倍の330Hz(さらに上のE)、4倍の440Hz(2オクターブ上のA)といった具合に、整数倍の周波数を持つ音が自然に発生します。 この倍音は理論上、無限に発生しますが、人間の耳で聴き取れるのは8倍音(3オクターブ上)くらいまでとされています。倍音は個別の「音」として認識されるのではなく、音色や響きの「厚み」「明るさ」「柔らかさ」といった印象を形作る役割を果たしています。 倍音が生まれる仕組み ギターの弦は、ナットからブリッジまでの全長で「基音」として振動しますが、同時に1/2、1/3、1/4…といった分割点でも振動しています。これが倍音の正体です。弦の振動は、ギターのボディに伝わり、木材や空洞部分で共鳴することで、さらに倍音成分が強調されたり抑制されたりします。 アコースティックギターの場合、ボディの形状や材質、サウンドホールの大きさ、ブレイシング(響棒)の配置など、あらゆるパーツが倍音の出方に影響を与えます。たとえば、ボディの容積が大きいほど低音域の倍音が豊かになり、ブレイシングの高さや配置によって音の硬さや柔らかさ、倍音のバランスが変化します。 倍音とギターの音色 倍音が音色に与える影響は絶大です。たとえば、倍音が豊かでバランスよく含まれているギターは「きらびやか」「艶やか」「奥行きがある」といった印象を与えます。逆に倍音が少ないと、音が「素朴」「やや平坦」「輪郭がはっきりしない」と感じられることもあります。 楽器ごとに倍音の出方が異なるため、同じ音程でもギターとピアノ、バイオリンではまったく違う響きに聴こえます。これは、各楽器の構造や素材が倍音の発生や共鳴に独自の影響を及ぼすためです。また、同じギターでも、弾き込まれて木材が振動しやすくなると倍音がより豊かになり、ビンテージギター特有の「鳴りの良さ」や「深み」が生まれるとも言われています。 倍音を活かした演奏テクニック ギターには倍音を意図的に強調する「ハーモニクス奏法」があります。弦の特定のポイント(12フレット、7フレットなど)に軽く触れて弾くことで、基音を消し、倍音だけを響かせることができます。このクリアで幻想的な音色は、倍音の存在を実感できる代表的なテクニックです。 さらに、ピッキングの位置や強さ、弦の太さや材質、ピックや指の使い方によっても、倍音のバランスは大きく変化します。繊細なタッチや工夫次第で、同じギターから多彩な音色を引き出せるのも、倍音の奥深い世界ならではの魅力です。 まとめ アコースティックギターの美しい響きは、「倍音」という物理現象と、ギターという楽器の構造、そして演奏者の感性が織りなす奇跡といえるでしょう。倍音を意識してギターを弾くことで、より豊かな表現力と、自分だけの音色を追求できるはずです。ギターの響きに耳を澄ませば、そこには無限の倍音が織りなす“音の宇宙”が広がっています。

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エレキギター「ディストーション」誕生秘話
April 23, 2025
エレキギター「ディストーション」誕生秘話

エレキギターのサウンドを語るうえで欠かせないのが「ディストーション」、つまり“歪み”です。今やロックやメタル、パンクなど多くのジャンルで当たり前のように使われるこのサウンドは、実は偶然と実験、そしてギタリストたちの情熱によって生み出されてきました。 ディストーションの起源は偶然から エレキギターが誕生した当初、ギターの音色はクリーンで澄んだものでした。しかし、バンドの音量が大きくなるにつれて、ギタリストたちはより存在感のあるサウンドを求め、アンプのボリュームを上げるようになります。1940年代後半から1950年代にかけて、真空管アンプを大音量で鳴らすと、回路が過負荷状態になり、音が自然と歪む現象が発生しました。これが「オーバードライブ」と呼ばれる歪みの始まりです。 この時代、誰が最初に意図的に歪みを使ったのかははっきりしていませんが、ジュニア・バーナードのようなギタリストが、すでにアンプを歪ませたサウンドで活躍していました。また、1951年にはプロデューサーのサム・フィリップスが、偶然歪んだギターの音色をそのままレコードに残したことで、「ロケット88」という曲に独特の歪みサウンドが刻まれました。 意図的な歪みへの挑戦 やがてギタリストたちは、さらに強烈なディストーションを求めて、アンプのスピーカーに物理的なダメージを与えるという荒業に出ます。リンク・レイはスピーカーに鉛筆で穴を開けることで、重く荒々しい音色を作り出し、1958年のインストゥルメンタル曲「ランブル」で大ヒットを記録しました。この曲は、当時としては異例の暴力的なサウンドで、ラジオ放送が自粛されるほどのインパクトを持っていました。 1960年代に入ると、ザ・キンクスのデイヴ・デイヴィスもスピーカーにカミソリで切れ目を入れ、名曲「ユー・リアリー・ガット・ミー」の特徴的な歪みサウンドを生み出しました。こうした物理的な方法は、ギターの音色に革命をもたらしましたが、アンプやスピーカーを壊すリスクも高く、よりスマートな方法が求められるようになります。 エフェクターの登場とディストーションの普及 転機となったのは、1961年にグレイディ・マーティンが偶然アンプの接続ミスで生じた歪みサウンドを「ファズ」として録音し、それをエンジニアのグレン・T・スノーディが分析、意図的に歪みを生み出す「ファズ・ボックス」(ファズ・エフェクター)を開発したことです。この装置の登場により、ギタリストは足元のスイッチ一つで歪みサウンドを自在にコントロールできるようになり、演奏の幅が一気に広がりました。 その後、オーバードライブやディストーション、ファズといったさまざまな歪みエフェクターが登場し、ギターサウンドはより多彩に、より過激に進化していきます。1963年にはマーシャルのJTM-45アンプが登場し、ハードロックやヘヴィメタルの象徴的な歪みサウンドを確立しました。 ディストーションがロックの象徴へ こうして生まれたディストーションは、ロックのサウンドを決定づける要素となり、ジミ・ヘンドリックスやジミー・ペイジ、エディ・ヴァン・ヘイレンといった伝説的ギタリストたちによって世界中に広まりました。今やディストーションは、ギターの表現力を飛躍的に高める“魔法のエフェクト”として、ジャンルを問わず愛され続けています。 まとめ エレキギターのディストーションは、偶然の発見とギタリストたちの飽くなき探究心から生まれ、技術革新とともに進化してきました。今もなお、歪んだギターサウンドは多くの人々を魅了し、音楽の歴史を塗り替え続けています。

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Hofner 500/1 - ビートルズを支えた伝説のバイオリンベース
November 07, 2024
Hofner 500/1 - ビートルズを支えた伝説のバイオリンベース

先日、当店に入荷した1970年頃の「Hofner 500/1」【商品ページはこちら】知らない人からすると見た目から「変わり種」に見えるかもしれませんが、素晴らしいベースなので歴史とどんな特徴なのかをまとめてみました。ぜひ読んでみてください。 1950年代後半、ドイツの楽器メーカーHofnerが生み出した500/1は、ポール・マッカートニーによって不朽の名器となりました。通称「バイオリンベース」と呼ばれるこの楽器は、そのユニークな外観と温かみのある音色で、ロック史に大きな足跡を残しています。 歴史と開発 1955年、ウォルター・ヘフナーは、フェンダーやギブソンのエレクトリックベース製造に触発され、自社の技術を活かした高品質なバイオリン型エレクトリックベースの開発に着手しました。翌1956年、フランクフルト・ミュージックフェアで500/1モデルが初お披露目され、その軽量で演奏しやすい設計が注目を集めました。 特徴的なデザインと構造 500/1の最大の特徴は、シンメトリカルなバイオリン型のボディです。このデザインは、特に左利きのプレイヤーにとって魅力的でした。ポール・マッカートニーが左利き用の500/1を選んだ理由の一つも、この対称的な形状でした。そして、中空構造を採用することで、軽量化と独特の音響特性を実現し、重量はわずか2.5kg程度で、当時の一般的なベースギターの半分以下。さらに中空ボディ構造ながらもサウンドホールを作らなかったことで、セミホロウボディの特性を持ち、豊かな音色と適度なサスティーンを実現しています。ソリッドボディのベースと比べると、アタックがソフトで丸みのある音が特徴的で、このサウンドはロックンロールやビートミュージックとの相性が抜群でした。 ネックはメイプル材とビーチ材のラミネート構造で、指板にはエボニー材を使用。ピックアップには、独自開発のピックアップを2基搭載しており、コントロールはボリューム2基とトーン2基、さらにリズム/ソロを切り替えるローター式スイッチを装備しておりサウンドメイキングの幅も広いのが特徴的です。 ポール・マッカートニーとの出会い 1961年、ハンブルクでライブ活動を行っていたビートルズのポール・マッカートニーは、500/1と出会います。左利き用の楽器を探していた彼は、Hofnerの代理店で特注の左利きモデルを注文。その手頃な価格と軽量さ、そして何より美しい外観に魅了されました。 この出会いは、500/1の運命を大きく変えることとなり、ビートルズの人気上昇とともに、この特徴的なベースギターは世界中で注目を集めるようになリました。エド・サリバン・ショーでの歴史的な演奏や、数々の名曲のレコーディングで使用されたことで、500/1は「ビートルベース」としても知られるようになる。ポール氏は1963年にはもう1本を入手しています。 興味深いのは、1961年製のベースが2024年に発見されるまで、長年行方不明だったことです。1972年に盗まれたこのベースは、「ロストベース・プロジェクト」の努力により、ロンドンのノッティングヒル地区で見つかりました。 現代における評価と影響 現在も500/1は、Hofner社の看板モデルとして生産が続けられています。現行モデルは、オリジナルの特徴を継承しながら、現代のミュージシャンのニーズに応える形で細かな改良が加えられており、 その独特な見た目とサウンドは、様々なジャンルのミュージシャンたちを魅了し続けています。バイオリンベースという新しいカテゴリーを確立した500/1は、楽器デザインの可能性を広げた革新的な存在として、60年以上の時を経た今なお高い評価を受けています。 それは、楽器としての優れた品質はもちろん、ビートルズとともに歩んだ豊かな歴史と、時代を超えて愛され続ける独自の魅力があればこそだろうと思います。    

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ギターブリッジの王道:ABR-1とナッシュビルの比較
November 06, 2024
ギターブリッジの王道:ABR-1とナッシュビルの比較

ギターの音色や演奏性に大きな影響を与えるブリッジ。中でも、ABR-1とナッシュビルは、エレキギター界で長年愛用されてきた二大ブリッジタイプです。本コラムでは、これら二つのブリッジのメリットとデメリットを詳しく比較し、その特徴を探ります。 ABR-1ブリッジ メリット:◼️クラシックな外観と音色ABR-1は、1950年代のギブソン・レスポールに搭載されて以来、クラシックなルックスと音色で多くのギタリストを魅了してきました。ヴィンテージ愛好家にとって、このブリッジは伝統と歴史を象徴する存在です。◼️繊細な音の伝達比較的軽量な構造により、弦の振動をボディに効率よく伝えます。これにより、豊かな倍音と繊細なニュアンスを持つ音色が特徴です。◼️調整の柔軟性各サドルが個別に高さとイントネーションを調整できるため、プレイヤーの好みに合わせた細かな設定が可能です。デメリット:◼️安定性の課題長期使用や高張力の弦を使用すると、ブリッジ本体が歪む可能性があります。これは、特にヴィンテージモデルで顕著な問題です。◼️サドルの脱落リスクノンワイヤータイプのABR-1では、サドルが溝から外れやすいという欠点があります。演奏中にサドルが動いたり、落下したりする可能性があります。◼️交換パーツの入手性オリジナルパーツの入手が難しく、特にヴィンテージモデルの修理や交換には苦労することがあります。 ナッシュビルブリッジ メリット:◼️高い安定性ABR-1の改良版として開発されたナッシュビルブリッジは、より頑丈な構造を持ちます。これにより、長期使用でも歪みにくく、安定したチューニングを維持できます。◼️サドルの固定性各サドルがブリッジ本体にしっかりと固定されているため、脱落のリスクが大幅に低減されています。◼️幅広い互換性多くのギターメーカーが採用しているため、交換パーツの入手が比較的容易です。 デメリット:◼️重量増加ABR-1と比較してやや重量が増加するため、ギター全体のバランスや音色に影響を与える可能性があります。◼️ヴィンテージ感の欠如クラシックなルックスを重視するプレイヤーにとっては、ナッシュビルブリッジはやや現代的すぎると感じる場合があります。◼️音色の変化構造の違いにより、ABR-1とは若干異なる音色特性を持ちます。特に、高音域でのレスポンスに違いが出る傾向があります。 オクターブチューニング オクターブチューニングの調整において、ABR-1ブリッジとナッシュビルブリッジには若干の違いがあります。 ABR-1ブリッジの場合: 調整の繊細さ:ABR-1は比較的軽量な構造のため、わずかな調整でも音程に大きな影響を与える可能性があります。慎重な調整が必要です。 サドルの動き:個々のサドルが独立して動くため、各弦の調整を個別に行うことができます。ただし、サドルが溝から外れやすいという欠点もあります。 全体的な安定性:長期使用や高張力の弦を使用すると、ブリッジ本体が歪む可能性があるため、定期的な再調整が必要になることがあります。 ナッシュビルブリッジの場合: 調整の安定性:より頑丈な構造のため、調整後の安定性が高く、長期間にわたって設定を維持しやすいです。 サドルの固定性:サドルがブリッジ本体にしっかりと固定されているため、調整中にサドルが動いたり落下したりするリスクが低くなります。 微調整の容易さ:構造が改良されているため、ABR-1と比較して微調整がやや容易です。 両者とも基本的な調整方法は同じですが、ナッシュビルブリッジの方が調整作業がやや容易で、長期的な安定性も高いと言えます。一方、ABR-1は繊細な調整が可能で、クラシックなサウンドを求めるプレイヤーに好まれます。オクターブチューニングを行う際は、これらの特性を考慮しながら、慎重に調整を進めることが重要です。また、どちらのブリッジタイプでも、定期的なメンテナンスと再調整を行うことで、最適な演奏状態を維持できます。 両者の比較 特徴 ABR-1...

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エレキギターの重量と音質の関係:軽量vs重量級(上級編)
October 04, 2024
エレキギターの重量と音質の関係:軽量vs重量級(上級編)

前回のブログではエレキギターの重量が音質に与える影響について簡単に語らせて頂きました。このコラムでは、前回と被る内容もございますがもう少し専門的にエレキギターの重量と音質の関係について、探っていきます。 エレキギターの重量と音響特性 重量と音色の関係 低音域の強調: 重いギターは低い共振周波数を持つため、低音域が強調される傾向があります。これは特にハンバッキングピックアップを搭載したギブソン・レスポールのような楽器で顕著です。サステイン: 質量が大きいほど、エネルギーの保持能力が高くなるため、一般的に重いギターの方がサステインが長くなります。アタック: 軽いギターは振動の立ち上がりが速いため、アタックが鋭くなる傾向があります。これはフェンダー・ストラトキャスターのようなギターで特徴的です。 木材の密度と音響特性 ギターの重量は使用される木材の密度に大きく依存します。一般的に ・高密度木材(例:メイプル、ローズウッド): 明るい音色、豊かな倍音・中密度木材(例:マホガニー): バランスの取れた音色、温かみのある中音域・低密度木材(例:アルダー、バスウッド): ソフトな音色、控えめな倍音構造 最新の軽量化技術と音質 近年、軽量化技術の進歩により、従来の重量級ギターの音質を維持しつつ、軽量化を実現する方法が開発されています。 チェンバリング技術ボディ内部に空洞を設けることで、重量を軽減しつつ、共振特性を調整する技術です。適切に設計されたチェンバリングは、ギターの音響特性を向上させることができます。 複合材料の使用カーボンファイバーやグラファイトなどの軽量高剛性材料を木材と組み合わせることで、軽量化と音質の両立を図る試みがなされています。これらの材料は、従来の木材よりも高い剛性を持ちながら、軽量であるという特徴があります。 結論 エレキギターの重量と音質の関係は複雑で、単純に「軽い=良い」とは言えません。重要なのは、使用する木材の選択、ボディ設計、ピックアップの組み合わせなど、総合的なバランスです。最新の技術により、軽量ギターでも高音質を実現することが可能になってきていますが、それぞれの重量帯で特徴的な音色があり、演奏スタイルや好みに応じて選択することが重要です。エレキギターの音質評価は主観的な要素も大きいため、最終的には実際に演奏して判断することが不可欠です。

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エレキギターの重量と音質の関係:軽量vs重量級(初級編)
October 04, 2024
エレキギターの重量と音質の関係:軽量vs重量級(初級編)

エレキギターの世界では、楽器の重量が音質に与える影響について長年議論が続いています。「重いギターほど良い音がする」という伝統的な考え方がある一方で、近年は軽量化技術の進歩により、軽いギターでも優れた音質を実現できるようになってきました。このコラムでは、エレキギターの重量と音質の関係について、様々な観点から探っていきます。 重量級ギターの魅力 伝統的に、多くのギタリストやギターメーカーは重いギターを好んできました。その理由として以下のような点が挙げられます。◼️サステイン:重いボディは振動を長く保持する傾向があり、音の持続時間(サステイン)が長くなります。◼️豊かな倍音:密度の高い木材を使用することで、より複雑で豊かな倍音が生まれやすくなります。◼️安定性:重量があることで、演奏時の安定性が増し、ビブラートやベンディングなどのテクニックが行いやすくなります。例えば、ギブソンのレスポールは、その重量級のボディと濃厚な音色で多くのギタリストに愛されてきました。 軽量ギターの台頭 一方で、近年は軽量ギターの人気も高まっています。軽量化のメリットとしては:◼️演奏の快適性:長時間の演奏でも疲労が少なく、ステージ上での動きも軽快になります。◼️音の立ち上がりの良さ:軽いボディは振動が早く、音の立ち上がりが速くなる傾向があります。◼️明るい音色:軽量木材を使用することで、高音域が強調された明るい音色が得られやすくなります。フェンダーのストラトキャスターは、比較的軽量なボディと明るい音色で知られる代表的な例です。 技術の進歩による変化 近年の技術革新により、軽量ギターの音質は大きく向上しています:新素材の活用:カーボンファイバーなどの新素材を使用することで、軽量でありながら高い剛性を持つボディの製作が可能になりました。◼️ピックアップ技術の進歩:高性能なピックアップにより、軽量ボディでも豊かな音色を実現できるようになっています。◼️デジタル技術の融合:デジタルモデリング技術を組み込むことで、軽量ギターでも様々な音色を再現できるようになりました。 個人の好みと用途による選択 結局のところ、「重いギターと軽いギター、どちらが良い音か」という問いに対する絶対的な答えはありません。それぞれに長所があり、個人の好みや演奏スタイル、用途によって最適な選択は変わってきます。ブルースやヘビーロックを演奏する場合、重量級ギターの豊かな倍音とサステインが魅力的かもしれません。ファンクやポップスなど、軽快なプレイが求められるジャンルでは、軽量ギターの機動性が活きるでしょう。スタジオミュージシャンのように様々なジャンルをこなす必要がある場合は、両方のタイプを使い分けるのも一つの選択肢です。 まとめ エレキギターの重量と音質の関係は、単純に「重い=良い音」「軽い=悪い音」と言い切れるものではありません。それぞれに特徴があり、技術の進歩によってその差は縮まってきています。最終的には、自分の音楽性や演奏スタイル、そして身体的な条件に合わせて選択することが大切です。また、同じ重量でも、木材の選択や製作技術によって音質は大きく変わってくるため、重量以外の要素も総合的に考慮する必要があります。エレキギター選びの際は、実際に手に取って演奏し、自分にとっての「良い音」を探求することが何より重要です。重量は確かに音質に影響を与える要素の一つですが、それ以上に大切なのは、そのギターがあなたの音楽性を最大限に引き出せるかどうかなのです。

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GrecoのEGシリーズ:日本が誇るエレキギターの傑作
October 04, 2024
GrecoのEGシリーズ:日本が誇るエレキギターの傑作

GrecoのEGシリーズは、日本のギター製造の黄金期を象徴する製品ラインとして知られています。1970年代から80年代にかけて生産されたこのシリーズは、その高品質と手頃な価格で多くのギタリストを魅了し、今なお熱心なファンを持つ伝説的な存在となっています。 EGシリーズの誕生 Grecoは、1960年代後半から日本国内でギブソンやフェンダーなどの有名ブランドのコピーモデルを製造していました。しかし、1970年代に入ると、単なるコピーを超えた独自の魅力を持つモデルの開発に着手します。その結果生まれたのが、EGシリーズです。EGシリーズの特徴は、アメリカンヴィンテージギターの魅力を継承しながらも、日本の職人技と独自の工夫を加えた点にあります。特に、EG-500やEG-700といったモデルは、ギブソンのレスポールをベースにしながら、独自の改良を加えることで、オリジナルに引けを取らない音質と演奏性を実現しました。 品質と評価EGシリーズの最大の魅力は、その圧倒的なコストパフォーマンスにあります。当時のアメリカ製ギターと比較して、はるかに手頃な価格でありながら、品質面では遜色ない、あるいはそれ以上の評価を得ることもありました。特筆すべきは、EGシリーズの木材選びと製造技術です。厳選されたメイプルやマホガニーを使用し、精密な加工技術により、安定した品質のギターを量産することに成功しました。また、ピックアップやハードウェアにも妥協せず、高品質なパーツを採用したことで、プロフェッショナルな演奏にも耐えうる楽器として認められるようになりました。 影響と遺産EGシリーズの成功は、日本のギター製造業界全体にポジティブな影響を与えました。Grecoの成功に触発され、他の日本メーカーも品質向上に努め、結果として「Made in Japan」ギターの評価を世界的に高めることにつながりました。また、EGシリーズは多くのミュージシャンに愛用され、日本のロックシーンの発展にも貢献しました。特に、1970年代後半から80年代にかけての日本のハードロック・ヘビーメタルシーンでは、EGシリーズのギターを使用するミュージシャンが多く見られました。 現在の評価と人気生産終了から数十年が経った現在でも、EGシリーズのギターは高い評価を維持しています。ヴィンテージギター市場では、良好なコンディションのEGシリーズのモデルが高値で取引されることもあります。特に、70年代後半から80年代初頭に製造されたモデルは、「黄金期」の製品として特に人気が高く、コレクターやプロミュージシャンからも注目を集めています。その独特の音色やプレイアビリティは、現代のギター製造技術をもってしても再現が難しいとされ、ヴィンテージギターとしての価値を高めています。 まとめ GrecoのEGシリーズは、日本のギター製造技術の高さを世界に示した象徴的な製品ラインです。その高品質、コストパフォーマンス、そして独自の魅力は、発売から半世紀近くを経た今でも多くのギタリストを魅了し続けています。EGシリーズの成功は、単なる商業的な成功を超えて、日本の楽器製造業の可能性を世界に示した重要な出来事でした。その遺産は、現在の日本製ギターの高い評価にも確実に受け継がれています。ギター愛好家にとって、GrecoのEGシリーズは単なる楽器以上の存在です。それは、日本のクラフトマンシップの結晶であり、音楽の歴史の一部となった伝説的な楽器なのです。

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時を超えて輝く音色:1980年製Epiphone Emperor Blue labelの魅力
September 29, 2024
時を超えて輝く音色:1980年製Epiphone Emperor Blue labelの魅力

ヴィンテージギター愛好家の皆様、そして本格的なジャズギターを探している方々に、特別な一本をご紹介します。今回スポットライトを当てるのは、1980年製のEpiphone Emperor Blue labelです。この楽器は、単なるギターではなく、ジャズの黄金時代を彷彿とさせる音楽の歴史の一片なのです。 伝説のモデル、Emperor Epiphone Emperorは、ジャズギターの世界で長年愛され続けてきた伝説的なモデルです。その豊かな音色と優雅なデザインは、多くのミュージシャンを魅了してきました。特に、1980年代初頭に日本で製造されたBlue labelモデルは、その卓越した品質で知られています。 日本製の誇りこの1980年製のEmperorは、日本の職人技が最高潮に達していた時期に製造されました。日本製のギターは、その精密な作りと優れた音質で世界中のギタリストから高い評価を受けています。この楽器は、まさにその黄金期の日本製ギターの代表格と言えるでしょう。 外観の魅力年月を経た楽器ならではの風合いが、このEmperorの魅力をさらに引き立てています。ボディには使用による細かな傷がありますが、それらは40年以上の歴史を物語るものであり、楽器に独特の個性を与えています。 サウンドの特徴Emperorの真価は、その豊かで温かみのある音色にあります。フルアコースティックボディから生み出される深みのある低音と、クリアな高音のバランスは絶妙です。ジャズやブルースはもちろん、ロックやポップスまで、幅広いジャンルで活躍できる懐の深いサウンドが特徴です。 プレイアビリティ年代物のギターにありがちな演奏性の問題はほとんどありません。ネックは程よい太さで、手に馴染みやすく、長時間の演奏でも疲れにくい設計になっています。フレットの擦り減りも少なく、スムーズな運指が可能です。 コレクターズアイテムとしての価値1980年製のEpiphone Emperor Blue labelは、その希少性からコレクターズアイテムとしても高い価値を持っています。年々入手が困難になっているこのモデルは、将来的な資産価値も期待できます。 現代の音楽シーンでの活用ヴィンテージの魅力を持ちながら、現代の音楽制作にも完璧に対応できるのがこのEmperorの強みです。スタジオレコーディングでユニークな音色を求める際や、ライブパフォーマンスで存在感のある音を出したい時に、このギターは真価を発揮します。 試奏のすすめ このEpiphone Emperor...

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TOKAIのLSシリーズはなぜ評価され続けているのか
September 08, 2024
TOKAIのLSシリーズはなぜ評価され続けているのか

TOKAIはGibsonレスポールモデルの忠実な再現を目指して1978年にLSシリーズの生産と販売を開始しました。主なモデルは、【Les Paul Reborn】初期の代表的モデルで、1958年製Gibson Les Paulの忠実な再現を目指しました。高品質な木材選定と精密な製造技術により、オリジナルに非常に近い特性を持っていました。・LS-80LSシリーズの中でも人気の高いモデルの一つです。1980年代に製造され、ヴィンテージ・レスポールの特徴を多く取り入れています。 【販売中】TOKAI Reborn期 LS-80 LesPaulタイプ 1978年製【Love Rock】著作権問題に対応するため、LSの名称を変更した後のモデルです。デザインも若干修正されていますが、高品質は維持されています。・LS-100Fフレイムメイプルトップを採用した高級モデルで、美しい杢目と豪華な外観が特徴です。・LS-200FLS-100Fをさらに上回る高級モデルで、より厳選された材料と高度な製造技術が用いられています。・LS-55比較的手頃な価格帯のモデルで、初心者からプロまで幅広く支持されています。これらのモデルは、それぞれ異なる特徴や価格帯を持ちながら、TOKAIのLSシリーズの高品質と優れた演奏性を体現しています。特に初期のモデルは、現在でもヴィンテージギター市場で高い評価を受けており、コレクターアイテムとしても人気があり、国内外問わずますますプレミアがついているLSの評価について解説します。 精緻な再現性 TOKAIは1958年製Les Paul Standardを詳細に分析し、NCルーター(※)を使用して精密に再現しました。この手法により、本家Gibsonのヴィンテージモデルに非常に近い品質と特性を持つギターを製作することができました。※ NCルーター:数値制御 (NC) 技術を用いて対象物と同じサイズに木材、プラスチック材、金属材などを刃物で切削加工するための装置ネックシェイプ:1960年製ヴィンテージLPのネックをプロファイルし、当時のスリムネックを忠実に再現しています。ネック角度:例えば、通常の4.5度のネック仕込み角度を3.8度に変更し、1959年製レスポールの約3度に近づけています。これにより、弦の張力が若干弱くなり、サウンドの甘さとサスティンが向上しています。ピックアップ位置:ヴィンテージモデルに合わせてピックアップ位置を調整し、より本物に近いサウンドを実現しています。材料選定:メイプルトップやマホガニーバックなど、オリジナルと同様の木材を使用しています。 高品質な製造技術 東海楽器は1970年からC.F.Martin社と代理店契約を結び、ギター製作に関する高度な技術を学んでいました。この経験が、LSシリーズの製造にも活かされています。職人技術の継承:日本の伝統的な楽器製作の技術をギター製造に応用し、高い品質管理を実現しています。最新技術の導入:先ほどもお伝えしたNCルーターなどの最新技術を積極的に導入し、精密な加工を可能にしています。品質管理の徹底:各工程での厳格な品質チェックにより、一貫した高品質を維持しています。これらの要因により、TOKAIのLSシリーズは海外のプロフェッショナルギタリストからも信頼される品質を実現しました。 時代のニーズとの合致...

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